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2025年(第15回)選考委員 雨宮 ゆか

2025, 選考委員2025.6.24

第15回灯しびとの集い 選考委員の皆様と出展者選考にあたってのコメントをご紹介いたします。

雨宮ゆか (挿花家 / 日々花(ひびはな) )

<選考にあたってのコメント>
花を生けるとき「容れもの」の大切さを思います。
何に生けても花は花なのですが、違うのです。食事をとる、身にまとう、空間に住まう。
言ってみれば、みんな「容れもの」の影響を受けて、暮らしているのかもしれません。
日常に何かをもたらしてくれる「もの」との出会いを、楽しみにしております。

<灯しびとの集い 会長 八田 亨より>
雨宮ゆかさん

都内で拝見した雨宮ゆかさんの展示では、さまざまな素材で作られた花器に多様な草花が設えられていました。驚いたのは、それらを一つ一つの作品としてではなく、空間全体の中での作用や、時間とともに変化していく花の姿まで含めて構成されていたこと。その繊細で豊かな感性にとても感銘を受けました。

また、なげいれの教室を開かれており、教える立場として花と向き合う過程を丁寧に言葉にする力もお持ちです。そのため、これまでの選考でも雨宮さんの言葉は非常に明晰で、他の選考委員にも強く届いていました。

何より、作り手に対し深い敬意がある方です。その眼差しは、作品の背後にある時間や手の仕事を誠実に受けとめ、今回の選考でも見落とされがちな小さな魅力にも光を当ててくれるはずです。

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