閉会の挨拶
第15回 灯しびとの集いは、無事に閉幕いたしました。
今年は節目の記念回でそれを祝福するような晴天に恵まれた二日間となりました。
先ずはご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
有形無形問わずそれぞれが何かを持ち帰り、余韻に浸っているのでは無いでしょうか?
そして、出展作家の皆様、飲食出店の皆様、音楽関係の皆様、
そして支えてくださったボランティアスタッフの皆様、本当にお疲れさまでした。
実行委員会を代表して、心より御礼申し上げます。
灯しびとの集いは、2008年に「手仕事の魅力を伝え、より深く理解してほしい」という思いから立ち上げられました。
クラフトを生活に受け入れる人が増えれば、作り手はより良いものを生み出したくなる。
その循環が積み重なることで、少しでも明るい未来をつくれたら――そんな願いを込めて歩んできました。
タイトルは、大仙公園のほど近く、古くから堺の港の航路を照らしてきた白い木造灯台の存在を知り、
それに準えて「生活に光を灯す人達の集まり」として「灯しびとの集い」と名付け、
その灯台自体をこの会のシンボルとすることにしました。
手仕事を生業とする作家たちのつくる道具は、ときにその機能を超えて、
使う人の生き方にまで影響を与えることがあります。
私はその力を信じていますし、この「灯しびとの集い」という名前が大好きなんです。
初期の頃、ある飲食出店の方が「じゃあ私たちも灯しびとですね!」と仰いました。
まさにその通りで、選び抜かれた素材で丹精込めてつくられた食や、会場を彩ってくれる音楽も、
欠くことのできない大切な要素です。
そして、今年も多くのボランティアがゴミを回収したり、トイレを掃除したりイベントを支えて下さりました。
彼らもまた、「灯しびと」に違いありません。
皆さまと共につくり上げたこの2日間が、或いはこれまでの15年の蓄積もご来場者の笑顔に表れていたと思いました。
そして、次の光となる事を願って閉会の挨拶とさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。また、来年大仙公園でお会いしましょう。
灯しびとの集い実行委員会長
八田亨
